今日は11月25日放送のMARCH対抗戦2024インタビューのスピンオフをお届けします。
11月23日に町田GIONスタジアムで行われたMARCH対抗戦に取材をしてまいりました。
明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学のランナーが、10000mのタイムを競うこの大会は中央大学が大会新記録で初優勝を果たしました。
過去に#西村駅伝で取材をした、中央大学の岡田開成選手(1年、洛南)、並川颯太選手(1年、洛南)、佐藤大介選手(1年、埼玉栄)ともお会いでき、3人ともすっかり大学生になった大人な姿を見せてくれました。
また青山学院大学・折田壮太選手(1年、須磨学園)にもお会いでき、折田選手は今回出走はしませんでしたが、元気にチームのサポートに徹している姿が印象的でした。
そんな中、私は文化放送取材チームとして、28分35秒45で自己ベストを更新した中央大学・山平怜生選手(4年、仙台育英)にインタビューをしました。
山平選手が出場した3組目ではペースメーカーが不調で想定より早く棄権したアクシデントがありました。
そこで真っ先に先頭に立ち積極的にレースを引っ張ったのが山平選手。レース中の心境を伺ったところ、
「4年生で、自分が最上級生なので自分が1番きついところを引っ張らなきゃいけないなという思いで走った」
と副主将として後輩たちを引き上げる上級生らしい頼もしさを感じられました。
また途中レースでは吉中祐太選手(3年、豊浦)と鈴木耕太郎選手(2年、國學院久我山)の3人で先頭を交互に引っ張る協力体制になり、中央大学のみんなでタイムを上げていくという団結力を強く感じたレースでもありました。
そんな中、インタビューで山平選手に箱根駅伝の意気込みを訊ねたところ、
「目標の7位に届くように」と少し例年よりも低めの設定順位が気になりました。
その順位設定の裏には4年生のミーティングがあったようで、実は、全日本大学駅伝大会直後、藤原正和監督から特に4年生に対してかなり厳しい喝が入ったそうです。
全日本大学駅伝では12位とチームにとって悔しい結果を経験した中央大学。
「4年生が甘いからこういう成績とチームの状況になっている。4年生が奮起しないとチームの状況はよくならないぞ」と監督からの厳しい指摘があったとのこと。
監督本人も「厳しめに言った」とおっしゃっていたので、おそらく相当厳しく喝を入れたのかと思います。
その後4年生は「どうすればチームを変えていけるか」をミーティングを重ね、今シーズンの駅伝の結果を受け止めた結果、チームを客観視し、地に足をつけた目標で着実に一歩一歩進むために
箱根駅伝の目標順位を7位に設定したそうです。
今回のMARCH対抗戦の中央大学の活躍は、
4年生中心にチームを立て直したことによる芽が出た瞬間のように感じました。
2組目でトップに立った阿部陽樹選手(4年、西京)や、4組目で27分44秒48をマークしたエースの吉居駿恭選手(3年、仙台育英)を始め、選手層的には本来の力を発揮すれば上位争いは確実とも言える中央大学。
前回の箱根駅伝、そして全日本駅伝の悔しさを晴らす中央大学に期待したいと思います。