「駅伝に詳しすぎるアイドル」 西村菜那子 が、駅伝や陸上競技の楽しみ方を独自の切り口で提案していくWEBマガジン

高校生ランナー密着

佐久長聖高校の強さと寮生活の裏側

西村駅伝WEBマガジン、新企画「高校生ランナー密着」。記念すべき第一弾は佐久長聖高校陸上部へ訪問いたしました。

佐久長聖高校といえば
昨年末の「全国高校駅伝」で準優勝、3月19日開催された「春の高校伊那駅伝」では連覇は逃したものの、8位入賞を死守した誰もが認める駅伝強豪校。
私自身、長野県出身であり、さらには私が普段お世話になっているスタッフさんの中に佐久長聖高校出身の方がいらっしゃるご縁繋がり もあったため、この企画の第一弾は佐久長聖高校へ取材できないかな...と願っていたところ、今回大変快く取 材を引き受けてくださいました。関係者の皆様に感謝申し上げます。

佐久長聖高校

佐久長聖中学校・高等学校は、長野県佐久市岩村田に所在する私立中学校・高等学校。旧名「佐久高等学校」。1991年から『東大・京大・甲子園』をスローガンに掲げ、1995年に長野県内で初めて中高一貫教育を始めた。駅伝部やスケート部の全国優勝や野球部の甲子園春夏10回出場の実績がある。

佐久長聖高校駅伝部

25年連続で全国高校駅伝出場。2017年には2度目の全国制覇を成し遂げ、全国屈指の強豪校。

そこで今回はこれからの佐久長聖高校を担うであろう永原颯磨選手(2 年)、山口竣平選手(2 年)、濱口大和選手(1年)の 3 名をメインにお話を伺いながら、卒業式を取材翌日に控えたチームの大エース吉岡大翔選手(3 年) にもサポートとして入っていただき豪華な 4 名にお話を伺いました。
吉岡選手は別でソロインタビューをさせていただき、たっぷりお話をお聞きしました。
次回記事に上がりますのでぜひそちらもお楽しみに。
それでは本題に行きます。
佐久長聖高校へ着いて、お部屋に案内していただき、インタビューを始めようとしたところ...
4 名とも取材は何度も経験されていると思いますが、みなさんガチガチに緊張してしまうという事態に驚きま した(笑)
↓ 終始この体勢

「これ聞かれたら俺が答える」 「じゃあ僕はこれを答える...」 「えっと...僕はじゃあこれで!」
とソワソワ打ち合わせしている初々しさに高校生らしい微笑ましさを感じました。
(ちなみに 1 番緊張していたのは、今年の都道府県対抗男子駅伝で大会 MVP にも選ばれた山口選手でした 笑)
そんな皆さんを見ていると、なんだかこちらにまで緊張が伝わってきた中... 事前に考えてきた質問をインタビューさせていただきました。

内容はこちら
1 寮生活の 1日スケジュール
2 休みのスケジュール
3 寮生活のルール
4 来年度の目標
5 後輩から見た吉岡大翔選手とは

こちらでは主にランナーとして来年度の目標のほか、知られざる佐久長聖高校の寮生活を伺いました。
佐久長聖高校の寮生活といえば、すごく厳しいイメージを浮かべる方が多いと思うのですが...まさにその通 り。
1 番驚いたのは、自由に外出できるのが日曜の午後 2~3 時間ということ。 朝は5時20分に起床。就寝は21時20分。 やはり、佐久長聖高校の寮生活は噂通り、かなりハードスケジュールに感じます。

聖徳館

佐久長聖高校、男子駅伝部が生活する学生寮。ホワイトボードには選手たちの生活スケジュールが記載されている。

佐久長聖高校陸上部の代表的なルールとして
「髪型を坊主にする」が印象として残っていますが、現在はそちらのルールはないとのこと。
もちろん、ケータイを使える時間が限られていたりと細かいルールはいくつかありましたが、
意外にもルールに関してはあまり縛られていないように感じました。
しかしこちらに対して私が感服したのは、
選手の皆さんが例えルールがなくても、
〝今までの先輩方が築き上げてきた伝統を引き継いでいる〟という感覚で自主的に行動をしていること。
「僕たちは先輩たちの歴史を引き継いでいるだけです」
と 4 名とも口を揃えておっしゃっていたことは大変印象に残りました。
高校生という若さでありながらも芯のある意識の高さに佐久長聖高校陸上部の強さの秘訣を垣間見れた気が
します。

今回の取材で 1 番率先してお話してくださったのが永原選手。
最近は日本選手権クロスカントリーU20 で優勝するなど今最も注目されている高校生ランナーと言っても過 言ではありません。
吉岡選手卒業後は永原選手が頼もしくチームを牽引していく姿が想像できました。 来年度の目標としては、「世代トップとして走ること」「全国で 1 番上の景色を見ること」

インタビューでは緊張に緊張を重ねていた山口選手の来年度の目標は 「インターハイ 5000m 日本人トップで走ること」とのこと。

3名の中で終始ムードメーカーな一面を見せてくれた濱口選手は
「国体も 2 位、都大路も区間 2 位で 2 番が続いたため、来年度こそはタイトルを取りたい」
三者三様の目標の中で 3 名とも〝トップを取る〟ということに並々ならぬこだわりを持っていることがこち らにも伝わってきました。

春から順天堂大学へ進学する吉岡選手の目標は
「戦う相手が実業団ランナーであろうと誰であろうと勝ちに行くこと」
旅立つエースは、既に大学生ランナーだけでなく、社会人ランナー、そして世界を見据えていました。
チームのエースが抜けて新体制で挑む佐久長聖高校ですが、きっと彼らたちはこれからも飛躍し続けること
でしょう。また彼らたちが大人になったときに取材ができたら嬉しいなと思います。

永原颯磨選手(2 年)、山口竣平選手(2 年)、濱口大和選手(1年)、吉岡大翔選手(3 年) インタビューはこちら↓

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