「駅伝に詳しすぎるアイドル」 西村菜那子 が、駅伝や陸上競技の楽しみ方を独自の切り口で提案していくWEBマガジン

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#西村駅伝スピンオフ企画 「石田洸介選手 (SUBARU) インタビュー」後編

#西村駅伝 スピンオフ企画
今回はSUBARU所属の石田洸介選手の記事の後編です。

前編では石田選手が東洋大学に進学し、そこから陸上を離れるきっかけとなった2年生の箱根駅伝までの道のりをお届けしました。

ぜひ、前編の記事も併せてご覧ください。

陸上部から離れ、福岡の実家で過ごしていた際は、「このまま陸上を辞めるだろうな」とぼんやり考えていた石田選手。

そんな中、陸上を続ける大きなきっかけとなったのは、
SUBARUの奥谷亘監督からの合宿のお誘いだったそうです。

当時奥谷監督は石田選手の現状を理解しつつ、「ジョギングだけでも良いから」と合宿に招いてくださったのこと。そこで合宿に参加し、SUBARUの温かさを感じた石田選手は再び陸上界へ戻る決意が固まりました。

復帰を決めて、東洋大学に戻るときはやはり緊張があり、「みんなどんな顔をするのだろうか」と不安だったそうです。

ですが、チームメイトは「(休みの期間)何してたのー?」と明るく接してくださり、再びチームに溶け込むことができたようでした。

陸上に復帰し、4年生になった石田選手は5月の関東インカレで1000mで6位入賞、全日本大学駅伝関東地区予選では3組目でトップになるなど、復帰早々トラックで好調な結果を出しました。

この調子で、最後の箱根駅伝でも活躍が期待されましたが、駅伝シーズンが入る前から足の痛みがあったそうで、1区でエントリーされながらも当日変更で出場が叶いませんでした。

ですが当時、東洋大学で当日エントリー変更されたのは往路だけで4人。
石田選手だけでなく、他の選手にもアクシデントがあったため、自分が走れなかった悔しさよりもチーム自体が大丈夫なのかという不安がよぎったそうです。

当時の状況をお聞きすると、
まず石田選手が足の痛みにより12月中旬に離脱。

元々5区を走る予定で練習をしていた松井海斗選手(当時1年)は長期故障していて、練習再開したものの、長い距離を走ることには不安があり、欠場。

そして大会直前に主力の梅崎蓮選手(大塚製薬/当時4年)が故障。

これはチームとしてはかなり厳しい状況で、「おそらくシードを落とすことになるだろう」と思っていたことが正直な心境だったそうです。

ですが、4年生の底力と、3年生以下の「4年生のために」という強い思いが結果を結び、見事9位。東洋大学は20年連続のシードを掴み取りました。

箱根駅伝では走る側もサポート側も経験した石田選手。

「もう一度箱根駅伝を走りたいか」と尋ねると、

箱根駅伝はすごく難しい大会で、1年を通してちゃんと練習をした選手でないと結果が残せない、その上、1人のミスが大きく影響してしまうため、
走る走らないで言うと、
「もう走らなくていいかな、、」と胸の内を明かしていました。

私がこの取材で最も印象に残ったのは、
注目され続けるプレッシャーについての質問。

石田選手には大学4年間、常に多くの注目が集まっていました。
走っていても、走らなくても注目をされる。
これは石田選手が生まれ持った圧倒的なカリスマ性だと私は思っています。

この周りからの大きな期待に対して、やはり最初は「活躍しなければいけない」というプレッシャーがあったそうです。
ですが、2年生で一度陸上を離れたときや上手く走れていない時に「(今の自分の姿でも)注目をしていただけるんだ」と逆にありがたい気持ちになり、徐々にプレッシャーという感情は薄れていったとのことでした。

石田選手のように高校時代に大きな活躍がありながら、大学で思うような結果を残せず、もがき続ける選手はどの世代にも一定数いるような気がします。

そういった選手には「大学で結果を残さないといけない」ではなく「大学で結果を残したい」
と捉え方を変えて競技に励んでほしいーー。これは、この4年間で陸上の酸いも甘いも経験をした石田選手ならではの言葉でした。

現在はSUBARUで競技を続けている石田選手。
今後はマラソンも視野に入れて、練習をしていくそうです。

きっと石田選手がマラソンに出場した際には、また多くの注目が集まることでしょう。

大学で一時は陸上から離れることもありましたが、石田選手が再び前を向いて走っていらっしゃることが1ファンとしてとても嬉しいです。

これからも自分を追い込みすぎることなく、レースで再び活躍をする石田選手の姿を楽しみにしています。

石田選手、今回は貴重なお時間をありがとうございました。
いつか取材をしてみたいと思っていた石田選手にインタビューができて本当に嬉しかったです。
これからも応援しています!

ぜひ皆さん、このあとのインタビュー動画もお楽しみください。

 

 

石田洸介(いしだこうすけ)
2022年8月21日生まれ、福岡県出身。
東京農業大学第二高等学校卒業後、東洋大学に進学。 現在はSUBARUに所属。
5000m:13分34秒74
10000m:28分08秒29
ハーフマラソン:1時間03分09秒

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